利用実績に比例して還元するスマホ決済「LINE Pay」

スマホ決済(モバイル決済)の元祖とも言えるLINE Pay(ラインペイ)ですが、度重なる制度変更と情報公開の少なさにより、さっぱり分からなくなったユーザーは少なくないと思います。

この記事は、2019年10月1日以降、最新のLINE Payを解説します。

 

LINE Payとは

LINE Payは、LINEの友だち同士での送金、送金依頼、割り勘から始まり、LINE Payカード決済を経て、“スマホのおサイフサービス”を目指して、コード決済サービスを提供しているスマホ決済です。

LINE Payの特長

LINE Payは絶えず進化をしています。「LINE Payカード」「コード決済」「オンライン決済」「請求書支払い」、スマホを通して、多くの決済サービスを提供しています。

JCB加盟店で利用可能 – LINE Payカード

LINE PayカードはJCBブランドのプリペイドカード。事前にチャージしておけば、国内外のJCB加盟店でクレジットカードのように利用できます。

スマホ1つで支払可能 – コード決済

LINE Payのコード決済は、買い物の支払時にスマホのコード画面を提示して、店員に読み取ってもらうスマホ決済サービスです。下表の通り、LINE Payコード決済の利用できる店舗はどんどん拡大しています。

表1 LINE Payコード決済の利用可能店舗一例
グルメ魚民、白木屋、千年の宴、笑笑、アカマル屋、月の雫、山内農場、目利きの銀次、和民、ミライザカ、無添 くら寿司、長崎ちゃんぽんリンガーハット、ウェンディーズ・ファーストキッチン ファーストキッチン、すし銚子丸、あきんどスシロー、ナポリの窯、上島珈琲店、松屋、サーティワンアイスクリーム、天然鯛焼 鳴門鯛焼本舗、スターバックス、TGIフライデーズなど
ビューティーリップス&ヒップス、ミュゼプラチナム、Bodysh
ショッピングセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、MrMax、紳士服の山下、ライトオン、サンドラッグ、阪急百貨店、阪神百貨店、近鉄百貨店、ラコステ、ジョーシン、ゲオ、セカンドストリート、ロフト、ココカラファイン、ツルハ、ドラッグストアウェルネス、くすりの福太郎、くすりのレデイ、メガネスーパー、ベイシア、ライフ、サミット、成城石井、山野楽器、オートバックスなど
レジャーホテルモントレグループ、釣具のポイント、つるやゴルフ
エンタメビッグエコー、カラオケ館、ジャンボカラオケ広場、カラオケの鉄人、コロッケ倶楽部
その他スタジオアリス、ピーシーデポ、MKタクシー、グリーンキャブ仙台支社/日交タクシー、クリーニング専科、ゲオモバイル、カメラのキタムラ/スタジオマリオ、横浜赤レンガ倉庫、日本旅行

LINEショッピングでオンライン決済

LINEアプリ内の「LINEショッピング」での決済に、LINE Payを選択して支払えます。

自宅で請求書支払いができる

電気料金などの公共料金または通販などの請求書は、LINE Payのコードリーダーを使って読み込むと、LINE Payで支払うことができます。

LINE Payの請求書支払いが使える所は、LINE Pay公式サイトをご確認ください。

LINE Payの請求書支払いが使える所

便利な出金機能

通常のプリペイドカードは、資金決済法により、現金でチャージした自分のお金を取り戻せず、使い切るしかありません。この理不尽な法律に対して、LINE Payはチャージしたお金を指定銀行口座またはセブン銀行のATMに出金できます(※税込手数料220円が必要)。何らかの理由でチャージしたお金を取り戻したい時、この出金機能はかなり便利。

LINE Payの還元プログラム

LINE Payは他のスマホ決済サービスと同様、LINE Payの利用に対して還元が付与されます。

利用実績によって決まる還元率

LINE Payは利用の度、支払金額に還元率を乗じた分のLINEポイントが付与されます(※2019年11月1日10時以降、LINE PayボーナスからLINEポイントの付与に変更)。

還元率は還元プログラム「マイカラー」により、表2の通り、月々の利用実績によって《グリーン》、《ブルー》、《レッド》、《ホワイト》の4つのバッジカラー(ランク)に分けられ、還元率は0.5%~2%になります。

表2 還元プログラム「マイカラー」
バッジカラー還元率判定基準
グリーン2%決済金額:10万円/月
ブルー1%決済金額:5万円~9万9,999円/月
レッド0.8%決済金額:1万円~4万9,999円/月
ホワイト0.5%決済金額:0円~9,999円/月

なお、バッジカラーの更新は、前月の1日から末日の利用実績を集計・判定して、毎月1日午前10時に行われます。

LINEポイントの有効期限

LINEポイントの有効期限は、LINEポイントが付与された日から180日になります。

キャッシュレス・消費者還元事業に対応

LINE Payは政府のキャッシュレス・消費者還元事業に参画しています。

2019年10月1日~2020年6月30日の事業期間中、対象加盟店でLINE Payを利用すると、1か月の還元額30,000円を上限に、還元プログラム「マイカラー」と合わせて最大7%のLINEポイントが還元されます。

なお、下記の通り、LINE Payの支払方法によって、LINEポイントの付与時期が変わります。

スマホ決済
スマホを使ったQRコード決済やオンライン決済は、支払いの直後にLINEポイントが付与されます。
LINE Payカード
LINE Payカードを使った決済(※QUICPayを含む)は、月末締め翌月15日~25日にLINEポイントが付与されます。

LINE Payの登録

LINE Payの利用申込み

LINE Payの利用には、LINEアプリをインストールして登録する必要があります。登録方法は、LINE Payの公式サイトをご覧ください。

LINE Payの登録

LINE Payカードの申込み

LINE Payのコード決済(スマホ決済)だけを利用するなら、LINE Payカードは不要ですが、スマホ決済は一部の店舗しか利用できないので、国内外のJCB加盟店で利用できるLINE Payカードも申し込んだ方が便利です。

LINE Payカードの申込みは、LINE Payの公式サイトをご覧ください。

LINE Payカード申込み方法

LINE Payのチャージ

LINE Payのチャージには、銀行口座、コンビニ、LAWSONレジチャージ、セブン銀行ATM、4つのチャージ方法があります。

銀行口座

LINE Payは、1日あたり100,000円を限度に、登録した銀行口座からチャージできます。また、残高が設定された最低残高を下回った時、登録した銀行口座からオートチャージに設定することができます。

チャージ可能な銀行(※2019年10月10日時点)
愛知銀行、青森銀行、秋田銀行、足利銀行、阿波銀行、イオン銀行、池田泉州銀行、伊予銀行、岩手銀行、SBJ銀行、愛媛銀行、大垣共立銀行、香川銀行、北日本銀行、紀陽銀行、京都銀行、きらやか銀行、熊本銀行、群馬銀行、京葉銀行、高知銀行、埼玉りそな銀行、山陰合同銀行、滋賀銀行、四国銀行、静岡銀行、七十七銀行、清水銀行、荘内銀行、親和銀行、じぶん銀行、ジャパンネット銀行、十六銀行、常陽銀行、仙台銀行、大光銀行、但馬銀行、第三銀行、第四銀行、大東銀行、筑邦銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、中京銀行、筑波銀行、東邦銀行、東北銀行、東和銀行、徳島銀行、栃木銀行、鳥取銀行、トマト銀行、富山銀行、長野銀行、西日本シティ銀行、八十二銀行、肥後銀行、百五銀行、百十四銀行、広島銀行、福井銀行、福岡銀行、福島銀行、北越銀行、北都銀行、北洋銀行、北陸銀行、北海道銀行、三重銀行、みずほ銀行、みちのく銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、武蔵野銀行、もみじ銀行、山形銀行、山口銀行、山梨中央銀行、ゆうちょ銀行、横浜銀行、楽天銀行、りそな銀行、琉球銀行

コンビニ

LINEアプリ内のLINE Payでチャージ金額を入力した後、ローソン、ミニストップ、ファミリーマート、サークルKサンクス、セイコーマートの各コンビニ店内に設置されている端末を操作して、レジでお金を支払ってチャージできます。

レジチャージ

レジチャージはローソンやアインズなどの利用可能店舗のレジで店員にチャージ金額を伝えて、LINE Payカードとお金を渡してチャージしてもらう方法です。LINEアプリや端末などの操作は一切不要なので、操作が面倒な方におすすめ。

なお、1回あたりのチャージ上限額は49,000円までです。

セブン銀行ATM

セブン-イレブン店舗などに設置されているセブン銀行ATMを利用して、LINE Payにチャージできます。セブン銀行ATMでLINE Payをチャージする動画は、下記リンク先で見られます。

セブン銀行ATMでチャージする方法

なお、セブン銀行ATMによるチャージは、残高上限額までチャージ可能です。アカウント残高上限額は、本人確認前で10万円、本人確認済みで100万円となります。

不正使用に対する補償

LINE Payは、第三者の不正利用による損害を補償する利用者補償制度を導入しています。本人確認を行っていないユーザーの補償限度額はチャージ限度額10万円まで、本人確認を行ったユーザーで、損害額が10万円を超えている場合には、ユーザーの利用状況や警察当局による捜査結果などにより、補償限度額の引き上げを個別に検討するそうです。

記事のポイント

  • LINE Payの還元率は月間利用実績により、バッジカラーというランクで0.5%、0.8%、1%、2%の4つに分かれます。
  • LINE Payのスマホ決済は徐々に拡大しているが、積極的にLINE Payを利用するなら、LINE Payカードも申し込むべき。
  • LINE Payのチャージは、銀行口座からのオートチャージが便利です。
  • LINE Payにチャージしたお金は、登録した銀行口座に出金できます。
  • キャッシュレス・消費者還元事業により、LINE Payを利用すると最大7%のLINEポイントが付与されます。

多くのスマホ決済サービスが存在する中、複数のスマホ決済サービスを利用するのは中々大変。複数のスマホ決済サービスを利用する煩わしさから解放されたい方なら、使えば使えるほど還元率がアップするLINE Payが良い選択だと思います。

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