ソラチカカードより多くのANAマイルが得られるJCB EIT

リボ払い専用カードであるJCB EIT(エイト)カードですが、年会費永年無料である上、ポイント2倍、海外旅行傷害保険自動付帯、ショッピングガード保険付帯など、JCB発行のクレジットカードの中でも比較的にメリットの多いカードです。リボ払い前提のカードですが、リボ払い支払金額を利用可能枠いっぱいに設定すれば、一般のクレジットカードと変わらずに利用できます。

また、同じJCB発行のソラチカカードに比べて、JCB EITカードはポイント(マイル)還元率と海外旅行傷害保険に優れ、ソラチカカードよりも有利です。

この記事はソラチカカードと比較しながら、JCB EITカードを解説します。

JCB EITカードの特長

年会費永年無料

多くのメリットを有するJCB EITカードですが、年会費は永年無料です。

自動付帯の海外旅行傷害保険

JCB EITカードは年会費2,000円クラスのゴールドカードと同等の海外旅行傷害保険が自動付帯されています。死亡・後遺傷害の補償額が最高2,000万円、傷害治療と疾病治療の補償額が最高100万円になっています。

ソラチカカードの海外旅行傷害保険は、最高1,000万円の死亡・後遺傷害補償だけなので、JCB EITカードの方が優れています。

なお、海外の傷害・疾病治療費用は高額なので、海外旅行の際は少なくともプラチナカード級の補償(※500万円程度)を備えた方が安心です。傷害・疾病治療補償額は合算できる仕組みなので、海外旅行傷害保険を節約したい方は、JCB EITカードのようなクレジットカードを複数枚もつことで補えます。

国内・海外で使えるショッピングガード保険

国内や海外にかかわらず、JCB EIT を利用して購入した物品で購入日から90日以内に偶然な事故によって損害を被った場合、年間で最高100万円まで補償されるショッピングガード保険が付帯されています。

ソラチカカードのショッピングガード保険は、海外のショッピングのみを対象しているので、ショッピングガード保険でもJCB EITカードの方が優れています。

QUICPay 搭載可能

JCB EITカードはカードデザインにより、一部のカードにQUICPay(クイックペイ)が搭載されています。QUICPayはお店でカードをかざすだけで代金を支払うできるポストペイ(後払い)方式の電子マネーですので、nanaco(ナナコ)や楽天Edy(ラクテンエディ)などの電子マネーのように事前チャージの必要はなく、たいへん便利です。

筆者の経験談ですが、筆者はオリコのクレジットカード「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」でポストペイ方式電子マネー(QUICPayやiD )を利用してから、すっかりポストペイ方式電子マネーの虜になりました。今は機会があればQUICPayやiDを利用しています。

リボ払い専用カードでも設定しだいで手数料発生せず

JCB EITカードはリボ払い専用カードです。ショッピングリボ払いにしたくない時、毎月のリボ払い支払金額を利用可能枠に設定すれば、毎月のリボ払い手数料は発生せず、一般のクレジットカードのように利用できます。

なお、毎月のリボ払い支払金額の変更は、会員専用WEBサービス「MyJCB」に入り、「毎月のお支払い金額変更」内の「ショッピングリボ払いの支払い金額の変更」で行うことができます。

選べるカードデザイン

JCB EITカードには、ストライプ、ブラック、ステッチ、チェック、ドット、ロゴの6種類のデザインがあります。その中、ストライブ、ブラック、ステッチの3種類はQUICPayが搭載されているのに対し、チェック、ドット、ロゴの3種類はQUICPayが搭載されていません。

Oki Doki ポイント

ポイント還元率1%、ANAマイル還元率なら0.6%

JCB EITカードを利用すると、毎月の利用合計金額に対して、1,000円につき2 Oki Doki ポイントが付与されます。1 Oki Doki ポイントは5円相当なので、JCB EITカードのポイント還元率は1%になります。

ANAマイレージに着目すると、1 Oki Doki ポイントはANAマイレージの3マイルに交換できるので、JCB EITカードは1,000円(税込)につき6マイルに交換できることになります。同じくJCB発行のソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)のANAマイル還元率は0.5%なので、ANAマイレージに関してはJCB EITカードはソラチカカードよりも0.1%多いことになります。

Oki Doki ポイントは24ヶ月有効

Oki Doki ポイントの有効期限はポイント獲得月より24ヶ月間。ANAマイレージへの移行は1ポイント単位で500 Oki Doki ポイントから移行できます。

500 Oki Doki ポイントを貯めるには、JCB EITカードなら最低25万円以上の消費が必要なので、毎月平均1万1千円ほど使えば達成できます。もしポイント有効期限内にANAマイレージへの移行に必要な500 Oki Doki ポイントが貯まらなければ、200 Oki Doki ポイントから1ポイント単位でnanacoポイントに移行し、更にnanacoポイント経由でANAマイレージに移行する方法もあります。ただし、nanacoポイント経由するとANAマイル還元率は0.5%に低下し、そして移行にnanacoと時間を要します。

電子マネーへのチャージ

JCB EITカードを使ってnanacoや楽天Edyなどの電子マネーにチャージすることはできます。

ただし、JCB発行のクレジットカードに共通することですが、JCB発行のクレジットカードを使ってnanaco、楽天Edyなどの電子マネー、またはANA JCBプリペイドカードにチャージする際は、ポイント付与はありません。

JCB EIT のスペック

基本情報

表1 カード基本情報
年会費永年無料
ポイント還元率1%
※1,000円につき2 Oki Dokiポイント。
ポイント有効期限ポイント獲得月より24ヶ月間
ANAマイル移行時の還元率約0.6%
※500 Oki Dokiポイント → 150 ANAマイル
付帯保険海外旅行傷害保険(自動付帯)
ショッピングガード保険
国際ブランドJCB

海外旅行傷害保険(自動付帯)

表2 海外旅行傷害保険の補償内容
傷害死亡2,000万円
後遺障害2,000万円
傷害治療費用100万円
疾病治療費用100万円
賠償責任2,000万円(免責なし)
救援者費用100万円
携行品損害20万円(免責金額3,000円)

記事のポイント

JCB EITカードの利用ポイントをまとめたので、ご参考ください。

  1. JCB EITカードの支払いをリボ払いにせず、一般のクレジットカードのように使うためには、カードが届いたら、すぐに会員専用WEBサービス「MyJCB」でショッピングリボ払いの支払い金額を利用可能枠いっぱいに変更します。
  2. ショッピングガード保険が付帯されているので、大切な物を購入する際はJCB EITカードを利用します。
  3. ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)との比較ですが、ソラチカカードで毎月平均1万1千円以上利用しているなら、ソラチカカードよりもJCB EITカード(ANAマイル還元率0.6%)を利用します。
  4. JCB EITカードの海外旅行傷害保険の傷害・疾病治療補償は最高100万円と少ないが、傷害・疾病治療補償額は他のクレジットカードの補償額と合算できる仕組みなので、ジャックスの「Reader’s Card」やオリコの「Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD」など、海外旅行傷害保険が付帯されているカードを複数枚もつことで補えます。