ANAマイル移行の視点から見るヤフーカードと楽天カード
ネットショッピングの決済にクレジットカードは欠かせません。「Yahoo!ショッピング」と「楽天市場」の二大ネット通販サイトはそれぞれ年会費無料のクレジットカードを発行しているが、陸マイラーとして、ANAマイル移行時の優劣はあるのかが気になります。
この記事では、各々のポイントのANAマイル移行時の優劣の有無を探ってみたいと思います。
両カードのANAマイル移行
ANAマイル移行時の交換レート
ヤフーカードの付与ポイントはTポイント、楽天カードのは楽天スーパーポイント。下表の通り、ANAマイル移行時の交換レートは、どっちも同じく2ポイント=1 ANAマイル(ANAマイル還元率0.5%)で差がありません。
ポイント | 交換レート |
---|---|
Tポイント | 2ポイント=1 ANAマイル |
楽天スーパー ポイント | 2ポイント=1 ANAマイル |
ANAマイル移行に要するポイント数と日数
下表のとおり、楽天スーパーポイントはTポイントに比べ、移行までの期間は3日ほど短い。移行条件に着目すると、楽天スーパーポイントは50ポイントから移行できるのに対し、Tポイントは500ポイントからの移行になります。金額ベースに換算すると、楽天カードは5,000円の利用でANAマイルに移行できるのに対し、ヤフーカードは50,000円を利用しなければ移行できません。
ポイントからANAマイルに移行するまでの期間はさほど問題ではないが、移行に必要な最低ポイント数が大きいと使いにくい。移行条件に着目すると、楽天スーパーポイントはTポイントに比べて使いやすいということになります。
ポイント | 移行までの期間 | 移行条件 |
---|---|---|
Tポイント | 約10日 | 500ポイント以上、500ポイント単位 |
楽天スーパー ポイント | 約1週間 | 50ポイント以上、2ポイント単位 |
クレジットカードから見るヤフーカードと楽天カード
クレジット利用時のポイント還元率とポイント有効期限
下表の通り、街の中でのクレジット利用時、楽天カードもヤフーカードもポイント還元率は1%で差がありません。しかし、ポイント事業の有無により、両者のポイント獲得に差があります。
楽天カードを楽天ポイントカード加盟店で利用すると、クレジット決済時に得られるポイント1%のほか、楽天会員に付与されるポイント1%も得られる仕組みです。これに対し、ヤフーカード側はポイント事業を展開していなく、単なるTポイント加盟店の一員ですので、クレジット決済時に得られるTポイント1%だけです。
楽天ポイントカード加盟店で楽天カードを提示するだけでも楽天スーパーポイントが得られるので、楽天カードの方がポイントが貯めやすいです。
ポイントの有効期限について、楽天スーパーポイントの有効期限は最大1年間であるのに対し、Tポイントは最終利用日から1年間。Tポイントを日常的に貯めたり、使ったりすると有効期限がないのに等しい。
ただし、ネット通販で年間5,000円以上買物する方にとって、楽天カードのポイント有効期限1年間は問題にならないはずですので、ポイント有効期限で両者に差がないと考えてよいでしょう。
ポイント | ポイント還元率 | ポイント有効期限 |
---|---|---|
ヤフーカード | 100円につき1 Tポイント | 最終利用日から1年間 |
楽天カード | 100円につき1楽天スーパーポイント | 最後にポイントを獲得した月を含めた1年間 |
ネット通販でヤフーカードと楽天カードのどっちがお得?
下表のとおり、各々のネット通販サイトで各々のクレジットカードで決済した場合のポイント還元率に着目すると、 ヤフーカードが3%であるのに対し、楽天カードが4%と1%多い。なお、付与ポイントの中、どっちのカードも2%分の期間限定ポイントが含まれています。
期間限定ポイントはANAマイルに移行できないので、その使い道を考えなければならない。期間限定ポイントの使える店を見ると、 楽天カード のは楽天関連サービスのほか、出光、マクドナルドやミスタードーナツなど、街の中にある楽天ポイントカード加盟店でも使えます。
これに対し、 ヤフーカード のはYahoo!ショッピング、LOHACO、GYAO!ストア、ヤフオクなど、Yahoo! JAPANサービスでの利用のみに限定されるので、利用範囲が狭く、期間限定ポイントの消化にかなり悩みます。
ポイント還元率のみならず、期間限定ポイントの利用範囲も考えると、楽天カードが断然有利です。マイル賢人も以前Yahoo! JAPANカードを利用していたが、これが原因で解約しました。
付与ポイント | 楽天カード (楽天市場利用時) | ヤフーカード (Yahoo!ショッピング利用時) |
---|---|---|
クレジット ポイント | 1% | 1% |
ネット通販 利用ポイント | 1% | 1%(※期間固定ポイント) |
カード利用 特典ポイント | 2%(※期間限定ポイント) | 1%(※期間固定ポイント) |
合計 | 4% | 3% |
※Yahoo!ショッピングやLOHACOでのヤフーカード利用特典として付与される「Yahoo!ショッピング・LOHACO利用ポイント」は、2017年10月1日より期間固定Tポイントの付与に改悪されました。
ヤフーカードと楽天カードの付帯旅行傷害保険
カード付帯の旅行傷害保険について、楽天カードにはカード利用前提の海外旅行傷害保険が付帯されているが、ヤフーカードには旅行傷害保険が付帯されていません。
海外旅行に行かない方にとっては全く問題ないのですが、陸マイラーの最終目的は特典航空券を取得して海外旅行に行くこと。海外旅行の際、クレジットカードに海外旅行傷害保険が付帯されていると安心です。利用付帯ではあるが、海外旅行傷害保険が付帯されている楽天カードに軍配が上がります。
保険補償内容 | 楽天カード | ヤフーカード |
---|---|---|
傷害死亡 | 2,000万円 | - |
後遺障害 | 2,000万円 | - |
傷害治療費用 | 200万円 | - |
疾病治療費用 | 200万円 | - |
賠償責任 | 2,000万円(免責なし) | - |
救援者費用 | 200万円 | - |
携行品損害 | 20万円(免責金額3,000円) | - |
ヤフーカードと楽天カードの補償サービス
ヤフーカード には、ショッピングガード保険が付帯されています。Yahoo!ショッピングだけでなく、国内外での買物にヤフーカードを利用すると適用されます。概略は以下の通りです。なお、補償対象は商品価格が10,000円(税込)以上のもので、保険の支払限度額は年間100万円、免責金額3,000円です。
Yahoo! JAPANカード会員がYahoo! JAPANカードを利用して、保険期間中に購入した商品が購入日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内に、破損、盗難、火災などの偶然の事故により損害を被った場合に、所定の金額を補償します。
楽天カードにはショッピングガード保険が付帯されていないので、ショッピングガード保険に関してはヤフーカードに軍配が上がります。
記事のポイント
Yahoo!ショッピングの愛用者やショッピングカード保険を最重要と考える方を除き、以下の理由により、ANAマイルを貯める意志の有無にかかわらず、結論的に楽天カードの方がお得でおススメです。
- Yahoo!ショッピングでヤフーカードを利用する時のポイント還元率は3%。これに対し、楽天市場で楽天カードを利用する時のポイント還元率は4%以上。ネットショッピングはできる限り楽天市場を利用し、決済に楽天カードを利用する。
- 楽天ポイントカード加盟店で買い物する際は、楽天カードを提示または利用してポイント獲得を増やす。
- 海外旅行時、自宅から出発空港までの交通費、または海外旅行代金を楽天カードで支払って海外旅行傷害保険を適用させる。
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