海外のインターネット接続は安心かつ簡単な海外専用WiFi

皆さまは海外旅行に行かれる際、インターネット接続は何を使う予定ですか?携帯電話会社のモバイルデータ通信、それともホテルのフリーWiFiですか?

携帯電話会社のモバイル通信は高額請求、ホテルのフリーWiFiはウイルス感染や情報漏えい、それぞれに心配があるので、海外でのインターネット接続は海外専用WiFiを借りるのが一番です。

この記事では、各社サービス内容の比較と筆者の利用感想を紹介します。


海外WiFiレンタルサービス業者4社

日本国内で海外WiFiレンタルサービスを提供するのは以下の4社。

  • グローバルWiFi(株式会社ビジョン)
  • テレコムスクエア(株式会社テレコムスクエア)
  • jetfi(株式会社MAYA SYSTEM)
  • イモトのWiFi(エクスコムグローバル株式会社)

なお、「グローバルWiFi」は東証一部上場の株式会社ビジョンが運営しています。ネットで調べると「フォートラベルGLOBAL WiFi」「楽天トラベルグローバルWiFi」もありますが、両者は実質「グローバルWiFi」ですので、サービス内容は変わりません。

海外WiFiレンタルサービスの料金プラン

各社海外WiFiレンタルのプラン内容に差はほとんどなく、「利用エリア」「1か国利用または複数国利用」「1日の利用データ通信量」の3つで料金プランが決まります。

1か国での利用がほとんどだと思いますが、ヨーロッパ周遊、香港を経由して中国に行く、またはトランジット時でも利用したい場合は、周遊プランを選ぶとよいでしょう。データ通信量は用途によって変わるが、下表を参考にしてください。

表1 データ通信料の目安
データ通信量WEB閲覧InstagramGoogleマップ閲覧LINEテキスト送信LINE音声通話メール送信
300MB/日約2,000ページ約12回約81回約15万回約12時間約600通
500MB/日約3,500ページ約20回約150回約25万回約20時間約1,000通
1GB/日約7,500ページ約42回約300回約54万回約43時間約2,200通

各社の海外WiFiレンタルサービス内容

一部の海外WiFiレンタルサービスは3Gの料金プランも用意されているが、ストレスなく使うなら4G/LTEの料金プランを選ぶとよいでしょう。(※4G/LTEの通信速度は下りで最大150Mbpsであるのに対し、3Gは下りで最大42Mbpsとかなり遅い)。

各社のサービス内容を下表にまとめました。料金体制と提供するオプション以外、ほとんど差はありません。

表2 海外WiFiレンタル(4G/LTEプラン)4社比較(※台湾で比較)
提供業者グローバルWiFiテレコムスクエア
(Wi-Ho!)
jetfiイモトのWiFi
4G/LTE
プラン
300MB/日×
500MB/日×
600MB/日×××
1GB/日×
1.1GB/日×××
無制限/日×
料金体系(定額データ通信料+有料オプション)x日数+受渡・返却手数料など(定額データ通信料+有料オプション)x日数+受渡・返却手数料+商品手配手数料540円(税込)(定額データ通信料+有料オプション)x日数+受渡・返却手数料(定額データ通信料+オプション)x日数+受渡・返却手数料
同時接続最大5台最大5台最大5台最大5台
申込方法WEBWEBWEBWEB
申込期限
空港受取
最長出発日から3日前15時まで
宅急便受取
最長出発日から3日前15時まで(※北海道・沖縄・離島は4日前15時まで)
現地受取
あり
空港受取
最長出発日から3日前12時まで
宅急便受取
最長出発日から3日前12時まで
現地受取
なし
空港受取
最長出発日から3日前12時まで
宅急便受取
最長出発日から3日前12時まで(※離島の場合は要確認)
現地受取
なし
空港受取
最長出発日から3日前16時まで
宅急便受取
最長出発日から3日前16時まで(※沖縄は4日前16時まで)
現地受取
なし
支払方法クレジットカード、NP後払いクレジットカード、AmazonPayクレジットカードクレジットカード、コンビニ後払い
受取空港受渡手数料:540円(税込)受取無料受取無料受渡手数料:540円(税込)
宅配便宅配受取料金:540円(税込)
出発前日までお届け
宅配受取料金:540円(税込)
出発前日までお届け
※総額3,000円以上の契約で送料無料
648円(税込)受渡手数料:540円(税込)
返却空港カウンターや返却BOXカウンターや返却BOX702円(税込)24時間返却BOX
宅急便送料お客様負担送料お客様負担702円(税込)送料お客様負担
商品内容WiFi本体、ACアダプター、USBケーブル、変換プラグ、端末案内、注意事項案内書WiFi本体、ACアダプター、USBケーブル、変換プラグ、取扱説明書WiFi本体、ACアダプター、USBケーブル、使い方ガイド、返送用レターパックWiFi本体、ACアダプター、取扱説明書、変換プラグ(必要な国のみ)
オプション補償制度、モバイルバッテリー、マルチ変換プラグ、2ポートUSB、カーチャージャー、iPadレンタル、360°カメラ THETA S補償制度、モバイルバッテリー、AI自動翻訳機、USBカーチャージャー、中国VPN電源プラグ(マルチタイプ)、返送用端末格納封筒補償制度、モバイルバッテリー、3口電源タップ、USBポート、翻訳機(ポケトークW)、シガーソケット充電プラグ、360°カメラ、セルカレンズ、折りたたみ式キーボード

さまざまなケースでの比較

各社の提供サービス内容にほとんど差がないので、単純に料金の比較になります。

具体的に下記4つのケースをシミュレーションしてみました。結論から言うと、1か国だけの利用なら「テレコムスクエア(Wi-Ho!)」、複数国の利用なら「jetfi」がもっとも安いことがわかりました。なお、jetfiは1か国でも周遊でも、同エリアで同一料金で提供しているので、出張で変更の可能性がある場合は「jetfi」の周遊プランを選ぶと安心でしょう。

ケース1:台湾、4日間、500MB/日プラン、空港受取・返却

グローバルWiFi(※600MB/日プランで比較)
1,370円(※通信料) x 4日 + 540円(※受渡手数料) = 6,020円
テレコムスクエア(Wi-Ho!)
890円(※通信料) x 4日 + 540円(※商品手配手数料) = 4,100円
jetfi
980円(※通信費) x 4日 + 702円(※返却手数料) = 4,622円
イモトのWiFi
1,080円(※通信費) x 4日 + 540円(※受渡手数料) = 4,860円

ケース2:ハワイ、5日間、500MB/日プラン、空港受取・返却

グローバルWiFi(※600MB/日プランで比較)
1,470円(※通信料) x 5日 + 540円(※受渡手数料) = 7,890円
テレコムスクエア(Wi-Ho!)
1,050円(※通信料) x 5日 + 540円(※商品手配手数料) = 5,790円
jetfi
1,280円(※通信費) x 5日 + 702円(※返却手数料) = 7,102円
イモトのWiFi
1,580円(※通信費) x 5日 + 540円(※受渡手数料) = 8,440円

ケース3:東南アジア周遊、5日間、500MB/日プラン、空港受取・返却

グローバルWiFi(※600MB/日プランで比較)
1,780円(※通信料) x 5日 + 540円(※受渡手数料) = 9,440円
テレコムスクエア(Wi-Ho!)
1,280円(※通信料) x 5日 + 540円(※商品手配手数料) = 6,940円
jetfi
980円(※通信費) x 5日 + 702円(※返却手数料) = 5,602円
イモトのWiFi
1,280円(※通信費) x 5日 + 540円(※受渡手数料) = 6,940円

ケース4:ヨーロッパ周遊、7日間、500MB/日プラン、空港受取・返却

グローバルWiFi(※600MB/日プランで比較)
1,880円(※通信料) x 7日 + 540円(※受渡手数料) = 13,700円
テレコムスクエア(Wi-Ho!)
1,480円(※通信料) x 7日 + 540円(※商品手配手数料) = 10,900円
jetfi
1,280円(※通信費) x 7日 + 702円(※返却手数料) = 9,662円
イモトのWiFi
1,880円(※通信費) x 7日 + 540円(※受渡手数料) = 13,700円

WiFiの受取・返却

海外専用WiFiの受取・返却は、4社とも空港・宅配便での受取・返却に対応しています。唯一「グローバルWiFi」はレンタルしたWiFiを現地での受取ができます。

海外WiFiレンタルの申込み

申込みはすべてWEB経由です。申込期限は、宅配便の場合は届ける場所によって申込期限が異なるが、空港受取なら、出発日から3日前の12時まで申込んだ方が無難です。

海外WiFiレンタルサービスはご利用スタイルに合わせて選ぶ

海外WiFiレンタルの選び方は人それぞれ、各社の特長と合わせてお選びください。

360°カメラやiPadも借りるなら「グローバルWiFi」

360°カメラ THETA SやiPadなどのオプションも借りるなら「グローバルWiFi」がおすすめです。なお、「グローバルWiFi」と提携し、カード会員向けに20%OFFの割引料金で海外WiFiレンタルサービスを提供しているクレジットカード会社もあるので、「グローバルWiFi」を利用する方は、ご利用のカードのサービスを調べてみてください。

充実なオプションも安く借りるなら「イモトのWiFi」

翻訳機(ポケトークW)、モバイルバッテリー、シガーソケット充電プラグ、セルカレンズ、iPhone専用の360°カメラなどのオプションを安く借りるなら「イモトのWiFi」がおすすめです。

1か国プランで最安値を求めるなら「テレコムスクエア(Wi-Ho!)」

渡航先が1か国でリーズナブルを求めるなら「テレコムスクエア(Wi-Ho!)」がおすすめです。

周遊プランで最安値を選ぶなら「jetfi」

複数国の利用でリーズナブルを求めるなら「jetfi」がおすすめです。

まとめ

  • 海外WiFiレンタルサービスを利用する時、空港受取・返却の場合の利用費用が安くなるが、「テレコムスクエア(Wi-Ho!)」を除き、必ず受取・返却のどちらかに手数料がかかります。
  • 海外WiFiレンタルサービスを料金の安さで選ぶなら、1か国プランなら「テレコムスクエア(Wi-Ho!)」、周遊プランなら「jetfi」がもっとも利用費用が安くなります。
  • 海外WiFiレンタルの申込みは、空港受取なら出発日から3日前の12時までに申込んだ方が無難。宅配便受取は届ける場所によってかなり差があるので、空港受取を選んだ方が安心かもしれません。

テレコムスクエア(Wi-Ho!)の利用感想

利用料金プラン

筆者は2019年3月下旬、家族旅行で台湾に行きました。渡航先は台湾だけなので、最安値で提供するテレコムスクエア(Wi-Ho!)の1か国・500MB/日プランを利用しました。

成田国際空港での受取

テレコムスクエア(Wi-Ho!)の受取カウンターは、第1ターミナル4階南ウイングのGとHの間、または北ウイングか南ウイングのAカウンターの近くにあるミーティングポイントの奥にあります。

第1ターミナル4階南ウイング、GカウンターとHカウンターの間にあるテレコムスクエアの受取カウンター

台湾での利用

台湾に着き、WiFi本体にスイッチを入れた後、問題なく起動してすぐに利用可能な状態になりました。後は取扱説明書の記載通り、スマホやパソコンのネットワーク設定を行ったら、すぐにインターネットに接続できました。

WiFi本体のスイッチを入れれば、すぐに利用可能

夫婦二人(※スマホ2台とパソコン1台)でGoogleマップ、ホームページ閲覧、メール送受信、 InstagramとTwitter、特に意識することなく使ったが、特に問題はありませんでした。もし1人で利用するなら、300MB/日で充分かもしれません。

成田国際空港での返却

テレコムスクエア(Wi-Ho!)の返却カウンターは第1ターミナル1階の中央口周辺にあります。特に問題がなければ、カウンターの横にある返却BOXにレンタルした商品一式を投入するだけです。翌日にテレコムスクエアから返却確認のメールが届けば返却完了です。

第1ターミナル1階の中央口周辺にあるテレコムスクエアの返却カウンター

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